自律神経失調症

自律神経失調症とは・・・

動悸やめまいがする・・・眠れない・・・頭痛、下痢、憂鬱感など、つらい症状が続く・・・具合が悪いのに、病院で検査してもらっても異常が見つからない・・・ひょっとしたら自律神経失調症では・・・

 誰もがなんとなく知っている自律神経失調症。

 これは医学用語にはなく正式な病名ではありません。でも、厚生省がこの病名を認めているところがおもしろい。自律神経失調症とは不思議な病気です。

 自律神経とは、心臓や胃を動かしたり汗をかいたり、自分の意志とは関係なく自動的にはたらく神経をいいます。

 自律神経には、活動する神経(交感神経)と休める神経(副交感神経)と分類され、この二つの神経が交互に切り替わり、神経のバランスを保っています。

 そのバランスが崩れて、心臓がドキドキする、外部の気温に対して体温の調節が出来にくい、細菌やウイルス、発熱に対する抵抗力の低下など、身体様々な症状が現れ、これを俗に言う自律神経失調症と言われています。

 また、女性に自律神経失調症が多いのは、思春期や出産、更年期など、ホルモンの変調が自律神経に大きな影響を与えるためです。最近、この「更年期障害」は男性にも起こることが学会で発表され、注目されています。

 自律神経失調症もまたストレスの影響を受けやすい、真面目で責任感が強い人や、几帳面で心配性の人、内向的な人などがかかりやすく、治療は心身両面から柔軟に行うことが必要です。

 なんとなく具合が悪い、体の一部が痛い、精神的に落ち込むなど、人によって症状はさまざまです。

 自覚症状があってもあやふやな症状ゆえ、それをうまく医師に伝えられず「気のせい」と言われてしまうこともあります。

 でも、諦めて放置してしまうのは危険です。ガンなどの大きな病気が隠されているかも知れませんし、「うつ(鬱)病」に発展しないとも限りません。

 本人はもちろん、回りの人もきちんと理解し、治療を受ければ、症状の改善も可能です。

 精神面でも安定を得る事であり、「ストレス」を溜め込まないように、家族の協力も必要と言えるでしょう。


   「こころには理由があるが、その理由は誰も知らない。」
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