生活習慣病

生活習慣病とは・・・

 近代化を続けてきた日本、便利になった分、環境やライフサイクルの変化、家庭内の問題や仕事先での複雑な人間関係など、右を向いても左を向いても、ストレスの要因は一杯です。
 こんな中で無理を続けていたら、どこかでガタがくるのは当然です。ストレスは心ばかりでなく体調の悪化にも大きく影響します。

  無意識にストレスをため込んで、体や心がSOSを発信していませんか?
 あなたは生活習慣病の予備軍になっていませんか?

  「疲れているようだな」と感じたら、まず体と心を休ませてあげてください。
  日常生活は習慣の繰り返しです。生活習慣病とは、日頃の良くない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる様々な病気です。

 病気にならないようにするにはどうすればいいのでしょう。生活習慣が病気の発症や進行を左右するということは、逆にいえば、生活習慣に気をつけたり、改善することで病気を予防したり、発症や進行を遅らせたりできるということです。

  本当に大切なのは体が病気になる前に手を打つことです。病気にならないようにしよう!
 そのためにはどうすれば良いのでしょう。

生活習慣病って!

 生活習慣病ってなんでしょう?

  生活習慣病には、さまざまな病気や症状があります。
  動脈硬化、脳卒中、脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、高血圧、循環器病、肝炎、肝硬変、糖尿病、高脂血症、肝臓病、腎臓病、狭心症、心不全、心筋梗塞、各種がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍から、便秘、不眠症、頭痛、腰痛、四十肩・五十肩、骨粗鬆症、冷え性、更年期障害etc。数え上げたらきりがありません。

 これらのうち、従来成人病と云われてきた、がん、高血圧、糖尿病などは成人特有の病状でした。

  ところが近年、必ずしも成人になってから起こるものではないく、子どもの時からの生活習慣の積み重ねと、その人の持っている遺伝的素因、さらに環境の要因が重なり合って起こってくる疾患であるということがわかってきました。

 その中でも特に日本人の三大死因である脳卒中、がん、心臓病は、その原因でもある高血圧、高脂血症、糖尿病など、不適切な食生活をはじめ、運動不足、過度の飲食、ストレス、未成年からの喫煙などが深く関与しています。 そこでこれらの病気を「生活習慣病」と呼ぶようになりました。

 生活習慣病を予防するためには、子どもの時から健康を守るための生活習慣を身につけておくことが必要であり、私たちの毎日のライフスタイルを見直すことによって、予防したり症状を改善することができるのです。

自分の身体は自分で守る時代へ

 病気になる前に、真の健康とは何かを真剣に考えてみませんか?

 治療医学の進歩は、多くの病気を完治へと導きました。
それにも関わらず、病人は増える一方です。病人の数だけでなく、原因不明の病気や治せない病気までも増えています。

 なぜ治せない病気があるか。
 それは病気になれば治療しようという考え方から抜けられないからです。
 熱が出たから解熱剤、血圧が高いから降圧剤、咳が出るから咳止め、痛むから痛み止め。健康を損ねたら、治療を受けて治すというのが、「治療医学」の考え方です。

 それは健康に対するまったく間違った常識なのです。

 痛み止めで痛みを抑えても、薬が切れると再び痛みに襲われ、血圧を薬で下げてもしばらくするとまた上がる。
 このような状態を繰り返し、薬を手放せなかったり、定期的に治療を受けなければならなかったり、とりあえず症状が消えても必ずしもそれは健康とは言えません。

 膨大な医療費がかさむばかりです。
 医療費の自己負担が3割となり5割、7割・・・となる日もそう遠いことではありません。
 医療費自己負担率が増え続ける中、『病気にならないようにしよう!
 そのためには自分の身体は自分で守る』という考え方が注目されています。

 その考え方の中、漢方、鍼灸などの東洋医学が見直される傾向にあります。その根底にあるものは「自己治癒力・免疫力」です。

 健康でみんなが生き生きと生活して行く為には、まず腸内の中の細菌(善玉菌・悪玉菌)のバランスが重要です。 生活習慣病患者の大多数は、この腸内細菌叢が乱れていると言われています。

 『腸内細菌』は人間に本来備わっている自然治癒力・恒常性維持調節機能などを正常に保ちバックアップする役目と働きをしています。
 腸内細菌を正常に保つことによって、体内から健康を促進します。

  自分の身体は自分で守る時代。本当の健康は、本人だけが手に入れられるのです。


   「病気を不運だと考えたり、不当だと考えることは治癒系の妨げになる。
    病気を成長のための贈り物だとみなせるようになったとき、
    治癒系のブロックがはずれ、治癒がはじまるのだ。
         −−−「癒す心、治す力」アンドルー・ワイル(医学博士)−−−