日本人の寿命はどれくらいなの?

 「人生80年」、日本はまさに世界有数の長寿国です。

 日本人の平均寿命は、女子栄養大学の資料によると、今から約1万3千年前の縄文時代は男女とも14.6歳であったされています。

 縄文時代は約7000年の幅を持っているにも関わらず、その間死亡率は改善されていません。

 弥生時代、古墳時代に入っても殆ど変わらず、約600年程前の室町時代でもやっと15.2歳。

 我が国の平均寿命が20歳を超えたのは、江戸時代の中期に入ってからで、後期になっても、感染症、戦争、飢鐘、地震、火災などの要因によって中期以降も20歳そこそこだったそうです。短い一生だったのですね。

 明治時代になり、ようやく男女とも30歳の関門を突破し、大正に入って初めて男女とも平均寿命が40歳を超えたという、つい最近のことですよね。わたしなどもうとっくにこの世の人ではありません。

 統計によると、昭和56年男子73歳、女子78歳となり、昭和62年の平均寿命は男子75.6歳、女子81.4才。平成11年には男子77.1歳、女子83.99歳と驚異的な伸びです。

 日本の医療技術の発達によって、現在はその昔に比べると遙かに長生きになってきました。

 生命の誕生を、科学の力でコントロールするまでに進歩した医学ですが、その結果の対策を、私たちは個人で対処しなければならない社会に、一抹の不安は隠せません。

 長生きしてよかったと思える日本にするには、今、元気なシニア世代が関わっていかなければならないのではないでしょうか。




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