〜豊かさへの探求〜その2
真の豊かさを求めて・・・
豊かで安心して暮らせる未来。
今の日本は不況と言われていますが、あの頃も同じくらいの不況とか貧しさがありました。
けれど何故かなんとなく夢があったし、どんなに苦しくてもいつかはというムードが全体にありました。
今、日本は豊かと言えるのでしょうか。
猛スピードで進む少子高齢化。
増え続けるニート族。
医療費増大に年金受給額の減少。
幼い子供達が犠牲になる事件の数々。
不安材料はきりがありません。
真の豊かさの意味をもう一度ふり返り、目の前の人と人との関係と、私たちの暮らし方そのものを考えていかなければならない、そんな時代が来ているのではないでしょうか。
心の豊かさ・・・
ネット上のボタン操作一つで、即日あたなのほしいものが手元に届く時代です。
沢山の物が溢れ、生活は豊かになりました。
でも、その分自然が破壊され、便利なものの開発ばかりが優先され、人の心が置き去りにされてきているのではないでしょうか。
貧しかったころの日本人の心はみな温かく、人情に満ちあふれていました。しかし、貧しさゆえの不幸や社会な問題もありました。
豊かなことは喜ばしいことです。でもこれ以上の豊かさは必要でしょうか。
テレビではじめて見る力道山の試合に興奮したり、東京オリンピックで感動したり・・・
物があり余っている現代、今後どんなに便利で画期的なものが開発されても、その感動は、テレビをはじめて見た人のそれには遠く及ばないでしょう。
何でも簡単に手に入る時代だから、ひとつひとつのありがたみが薄くなっているのではないでしょうか。
欲しければ何でも手に入る時代、現代の若者や我が子を見るたびに、物質的には恵まれた時代だと、しみじみ思います。
こんな満たされた世の中で子どもたちは何を目標にして生きていくのでしょう。
人は廻りの人達や自然、色んな物と共存して生きているのです。それを私たちは忘れてはいけないのです。
青い空や輝く太陽も永遠のものではありません。このままではいつか当たり前のことが当たり前にはならなくなって行くのです。
豊かすぎるゆえに心が満たされない現代。人の心も乾いてきたような気がします。
豊かな時代なら人々の心も豊かにならないものでしょうか。