外側の世界で起こる現象は、自分の内側にも波動が伝わり、同じことが起こります。
誰かが泣いていれば自分も悲しくなりますし、そわそわしている人の近くにいれば、落ち着かない気分になってきますよね。
また、悲惨なニュースばかりを見たり聞いたりしていれば、自分も不安になってくるでしょう。
それだけでなく、仕事でミスをしてしまったり、誰かにイヤなことを言われたりすれば、いつまでも気にかかって夜も眠れなくなってしまうこともあります。
そんなふうに、外部のネガティブな波動に心が影響されていると、意識のエネルギーが、そこにばかり流れていってしまいます。
もちろん、自分が味わったネガティブな体験に向き合い、問題点を改善し、自分をもっと成長させるきっかけにするということは大切なことです。
でも、いくら思い悩んでも、自分ではどうすることもできないことにまで、エネルギーをとられる必要はありません。
だって、もっと他に、意識のエネルギーを注ぐべきことがあるのですから。
...外側からやってくるストレスやプレッシャーで心が痛むとき、本当の安らぎを取り戻すのに役に立つ、こんな方法を試してみてくださいね。
まず、目を閉じて何度か深呼吸を繰り返します。
そして、今、感じている痛みが自分の身体のなかのどこかにあると想像してみます。
胸の奥かも知れませんし、右肩の先に感じることもあるでしょう。
手の甲や膝にあるということも考えられますね。
すぐには見つからなくても、必ずどこかにあるはずですから、心を落ち着けて、ゆっくりと探してみましょう。
次に、その痛みの大きさや色、どんな手触りかなどを考えてみます。
熱いのか冷たいのかなど、できるだけリアルに感じられるようにしてください。
それが終わると、今度は、その痛みを身体の外に取り出します。
イメージのなかで、すぐに取り出せる場合もありますが、がっちり食い込んでいて、なかなか外れない場合もありますので、そんなときには、自分が納得できるような方法を創造してみます。
たとえば、ドリルで穴を開けて取り出してもいいし、強力な掃除機を想像して吸い出してもいいですね。
痛みを取り出すことができたら、自分の気が済むような方法で破壊します。
時限爆弾をしかける、水洗トイレで流してしまう、ロケットに乗せて外宇宙まで飛ばせてしまう...
いろいろ楽しみながら処分してみれば、もう、そんな痛みのことは気にならなくなってしまうはずです。
ちょっとしたことですが、これで必ず、あなたの意識のエネルギーを奪う、ストレスやプレッシャーを消し去り、心が癒されるはずですよ。
ついでに今回は特別にもうひとつ、心を元気にする、私のとっておきのおまじないをお伝えしますね。
それは、落ち込んだときやどうしようもない悩みを抱えているときに、次のような『マザーグース』のなかのワンフレーズをただ口にするだけです。
『すべてこの世の病には、治す手立てがあるか、なし。手立てがあるのなら見つけよう。手立てがないのなら気に病むな 』
これだけで、不思議と心が元気になってくるのです。
そう、私たちは、必要もないことにエネルギーを使っている暇はないのです。
人生では、今の自分の全エネルギーを注ぐべき、「自分を幸せにする」という大切な目的があるのですから。