夢や目標を手にするのには、実現したいという「思い」と、実現するための「方法」が必要ですね。
では、私たちが「思い」と「方法」を、どのくらいの割合で持っているときに、いちばん夢が叶いやすくなるのでしょうか。
半分ずつくらい?
いや、強い「思い」がある方が気力が持続するから、「思い」が7で、「方法」が3くらい?
あるいは、やはり確実な「方法」がないと目標実現は難しいと思うから、「方法」が8割を占める?
人によって、いろいろな意見があるでしょうが、こんな例を考えてみてくださいね。
あなたが今、東京にいるとして、京都に行きたいと思ったとします。
この場合、京都が「目標」ですね。
京都へ行くためには、どのような方法があるでしょうか?
飛行機、新幹線、夜行バス、タクシー、自家用車。
そんな答えがすぐに浮かぶでしょうが、よく考えれみれば他にも、いろいろありますよ。
ヒッチハイク、オートバイ、ヘリコプター、セスナ機に乗って...
さらには、歩いていく、走っていく、という方法もありますし、転がっていく、逆立ちしながら、誰かにおんぶしてもらって(あるいは誰かをおんぶしながら)、横歩き、けんけんをしながら、ということも思い浮かびます。
そう考えてみると、京都へ行く方法なんて、無限に存在しますよね。
もちろん難しいもの、時間がかかるものもありますが、どの方法でも、続けていればいつかは必ず京都へたどりつけるでしょう。
ところが、いくらたくさんの方法があったとしても、京都に行くことができなくなることがあります。
...それは、「京都へは行きたくない」と思ったり、もともと京都へいくなどという願望を持っていなかったというとき。
つまり、「思い」がまったくないという場合です。
反対に言うと、京都へ行きたいという「思い」さえあれば、「方法」なんていくらでもあるし、もしも、なかったとしても一生懸命に考え出して、何とかして行こうとすることになります。
ということは、極端に言うと、夢や目標を叶えるため必要なのは、「思い」が100%で、「方法」がゼロ、ということになるのではないでしょうか。
そう、私たちは、叶えたい夢や目標を思い描いた瞬間に、必ず、それを手に入れることができるはずなのです。
ただ、「思い」がありさえすれば...
だけど、実際には、なかなか思うようには行っていないという人も多いようですね。
私には夢があるし、それを絶対に叶えたいという「思い」もある。
それを実現するための「方法」だって、いくつか考えられる。
しかし、忙しくて時間がないし、必要なお金も協力者もいない。
その他にも、こんな障害があるから、できないんだ。
...そんなふうに思っているのです。
「できない」は、言い換えてみれば、「するのが怖い」ということになります。
本当は「思い」さえあれば、障害なんてどこにもないのです。
ただ、自分のなかに、ちょっとした恐れや自己不信があるから、障害が邪魔をしていると、言い訳しているのです。
自分の「思い」に正直になれば、すべての障害は消えるでしょう。
...それは、言い訳を守るための幻想にすぎないのですから。
そしてそのためには、言い訳をしないで、夢に向かって、ただ一歩を踏み出してみればいいのですよ。