喜劇王として数々のコミカルな作品、そして『モダンタイムズ』や『街の灯』などの名作を世に送り出した、チャールズ・チャップリン。

あるとき彼は、
「あなたにとって最高の作品はどれですか?」
と聞かれて、こう答えたそうです。

「それは、次回作だよ」

彼は、けっして過去を振り返らなかったようですね。
いつも前を向いていたからこそ、いくつものすばらしい作品を生みだし続けることができたのでしょう。

その過程には、もちろん、苦しいことや楽しいことがたくさんあったのでしょう。

それにこだわってしまえば、今の位置に立ち止まることになってしまいます。
 
それを肥やしにして、前に進めば、すべては学びのための経験になるのですね。


自分は、今のままでいいのだろうか。
本当にこんなことをしていてもいいのだろうか。

そんなふうに自分を疑ってしまうとき。

ある人は、京都や奈良の仏像を見に行くと言っていました。

これらの仏像は、何百年もの歳月を経て、今、ここに立っています。
そんな大きなスケールの存在と比べてみれば、自分なんて、ほんのちっぽけなものに過ぎません。

すると、今の自分がどうだとか、やっていることがどうしたとかいうことは、どうでもよくなってくるそうです。

変に自分を大きな存在だと思ってしまうから、悩んだりすることもあるのですね。

そんなときに、振り返ってみれば、
「ちゃんとしなければならない」
「自分はもっと大きなことができるはずだ」
などと思い込んで、必要もないプレッシャーを感じていたりしているものです。

こだわらない、気にしない。

どうせ、ちっぽけな存在なのですから、もっと自由に前に進んでいきましょう。

いろいろあるからこそ、人生は楽しいのですからね。

声にだして、自分の名前を言ってみてください。
そのときの感じや声の響きを覚えておきましょうね。

では、アゴを少し上にあげて、喉のまわりを指先で、何度かちょんちょんとつまんでみてください。
アゴから喉の真ん中にかけての、ところです。

そして、もう一度、自分の名前を声にだしてみましょう。

どうですか?
何か変化はありましたか?

ひょっとしたら、今回は、何となくスムーズに言えたり、声の通りも良くなったと感じた方もいらっしゃるかも知れません。

それは、きっと、自分の名前を象徴として、自分自身に対して、何かのこだわりや違和感、ストレスを持っていたからなのでしょう。

だから、自分の名前を言ったときに、はじめは、少し何かがひっかかっていたのでしょう。
そんなこだわりが、喉の筋肉に停滞していたのではないでしょうか。

それが、喉のまわりをつまむことによって、筋肉に溜まっていたものが解放されたのですね。
これだけのことで、自分の名前に対するストレスが、少し解消されてしまったようです。

自分の名前に対してだけでもそうなのですから、今まで生きてきたなかでのストレスや悲しみ、苦しみだって、身体のどこかに溜まってしまっていることが考えられますね。

一度大きく深呼吸をして、身体を少し揺さぶってみましょう。

過去のこだわりや、悲しみ苦しみ、なんて、もう要らない要らない。

それらは、あなたを、大きく成長させてくれた大切な経験でしょう。
でも、もう、あなたは、必要なことを十分に学んできたのですから。
 
もっと身軽になって、前に進んでいきましょう。
 
...そう、自分自身を楽に楽しく生きるために。