自分を好きになれない。
自分のイヤな面ばかりが気になってしまう。

そんな人は、自分の気持ちに従って行動するよりも、ついまわりの人に合わせてしまいます。

本当の自分を他の人に知られると嫌われてしまうと思い込んでいるので、誰からも見えないように自分に鎧を付けています。
無意識に、他人から褒められたり認めてもらうことを基準に行動するのです。

そして、それがいちばん楽な生き方だと思っているようです。

 
私たちの心は、いつも「温かいもの」で満たされていたいと願っています。

「温かいもの」は、がんばって何かを達成したり、幸運なことに出会ったりしたときにも手に入ります。
でも、ただ自分自身の存在が認められたり、受け入れてもらったときの方が、もっとたくさん満たされるということです。

ましてや、自分が自分自身を大好きだったり、あるがままの自分、自分の捨てがたい魅力のあるところを見ているとしたら、きっと心は、いつも充分に満たされていることでしょう。
 
ところが、自分の内側の輝きを見ようとしなかったり、見ていても充分ではないと感じていると、私たちは、外側に「温かいもの」を求めようとします。

そのために、まわりの人たちに認めてもらったり、好かれるように、相手に合わせようとしたり、したくもないことを、努力してやり遂げようとするのです。

でも、いくらそんなふうにがんばっても、なかなか心は満たされません。
なぜなら、自分で自分に付けた鎧が、「温かいもの」が心を満たすのを、邪魔しているからです。

だから、もっともっとがんばって、人から認められるように、気に入られるように行動しようとしたり、お金や地位などを手に入れて、自分の外面的な価値を高めようとしたりします。

そして、疲れて果てて苦しんでしまうのです。

当然ですよね。
いくら鎧を立派にして、完璧に行動できても、何の意味もありません。
そんな鎧や行動を褒めてもらったり、認めてもらったりしても、「温かいもの」は手に入らないのです。

それよりも、思いきって、そんな重い鎧を脱ぎ捨ててしまった方が、もっと楽になれるのではないでしょうか。

だって、欠点を隠そうとして必死になっている人よりも、欠点だらけでも、自分を信じて、自分を楽しんでいる人方がずって魅力的で、友達になりたいと思いますよね。

これは誰でもない、自分自身のことなのですよ。