私たちは、無意識のうちに人から「いい人」だと思わたいと考えているようです。
人のために何かをしてあげて、相手から感謝されたときには、とても気持ちがよくて、自分に対して大きな満足を感じたりしますね。
確かに、私たちはひとりだけでは生きてはいけません。
人生においては、何かしら他の人の助けやささえを必要とします。
私たちの幸福は、人との関わりのなかでもたらされることが多いようです。
でも、だからといっていつも人に合わせようとしたり、気をつかいすぎたりしていると自分よりも、相手がよろこぶことを重視してしまいがちです。
そうなると、自分のために何かをしたり、行動を起こしたり、何かを感じるということさえ、後回しにしてしまうのではないでしょうか。
もしそうだとしたら、もっと自分自身を大切にして、自分の感情や決断を優先させて行動することも忘れないでください。
・・・というと、
「それは自分勝手ということになってしまうのではないか?」という声が聞こえてきそうですが、自分にやさしくなれないでは、他人にも本当のやさしさを与えることはできないのです。
自分を殺して、相手に合わせてばかりというのは、一時的に相手から感謝されても、とても薄っぺらいものになってしまうことが多いようです。
そういえば、マーフィーの法則にこんなのがありましたよ。
「いい人には二種類ある。都合のいい人と、どうでもいい人である」
それに、相手に合わせてばかりいて、
「あの人のためを思って・・・」
「こうすることが、みんなにとって良いだろうから・・・」
そんなことを、自分が行動するときの判断基準にしていては、自分の考えや決断の責任を放棄していることにもなりかねません。
そうなると、思い通りにいかないことがあるたびに、本当は自分に責任があることでも、その責任を他の人になすりつけるようになってしまいます。
そして、
「あの人が悪い」
「私はこんなにしてあげてりいるのに・・・」といつも被害者意識を持つことになってしまします。
忘れないでください。
本当の幸福は、他人ではなく自分という経路を通ってやってくるのです。
自分を大切にするということは、自分の好き勝手に振る舞うということではなく、自分の目の前にあることに真正面からぶつかっていくということなのではないでしょうか。
そのためには、自分がその責任を背負い、それに立ち向かう自分の力を信じてみる必要があります。
でも、それこそが「自分の人生を生きる」ということなのです。
誰かのためではなく、
「自分がそれをしたい」
「自分はこう考えている」
「自分があの人に、こうしてあげたい」
ということを尊重することです。
悩んだり、落ち込んだりするかもしれません。
だから、うれしかったり、満足感を味わえるのですね。
それが、私たちが本当の「いい人」になる道であり、その道を楽しむことが「いい人生」につながっていくのですよね。