なかなか思うようにいかないのが人生です。
恋人ができたと思っても、ふられてしまうこともあります。
成績が上がったとよろこんでいても、また下がってしまいます。
やっと就職できても、リストラされるかも知れません。
健康でいても、ケガをしたり病気にかかったりします。
でもこんなふうにも考えられますね。
ふられたとしても、もっとすばらしい恋人と出会うことができます。
成績が下がっても、がんばればまた上がっていきます。
リストラされても、就職活動を通していろいろな世界を知ることになるかも知れません。
ケガや病気は、いつかは治りますし、その経験で健康のありがたみが身にしみます。
このように「いいこと」と「悪いこと」は必ずペアになってやってくるようです。
また、「悪いこと」と思っても、実際はそのことと出会ったために大きな気づきがあったり、結果的にはその方がよかったということも多いようです。
だとしたら、何が「いいこと」で何が「悪いこと」なのかは、一概には決められないものかも知れませんね。
というよりも、そんな山と谷とを繰り返して進みながら、いろいろな経験をしていくことこそが私たちの成長なのかも知れません。
私たちがどこにいても、今の自分の環境や毎日出会う出来事を楽しむことができます。
たとえば、今が山道を上っているところで、とてもしんどくても山頂からの眺めを楽しみにがんばって進んでいくことができます。
決してあせる必要はないのです。
ただ、今目の前に広がるのそのすばらしい景色を楽しんでいけばいいのです。
また、下り坂にさしかかって、下を見れば暗く深い谷底しか見えなくても心配したり、この道を選んだことを後悔する必要はありません。
いつかはまた上っていくことができますし、谷底でしか味わえない貴重な経験もあるのですから。
うまくいかないことがあるから、うまく行くように考えたり努力したりします。
失敗したり否定されるからこそ、今まで気づかなかったことを発見することもできるのです。
「いいこと」も「悪いこと」もすべてのことは、それらの経験はすべて私たちが大きくなっていくことにとても役に立つ経験となるのです。
たとえ落ち込んでも絶望したとしても、私たちがやめない限りは、どこまでも前に進んでいくことができるのです。
もちろん、その先にあるすばらしい目的地にたどり着くために私たちは生まれてきたのでしょう。
でも、その過程の方がもっと大事だということも、往々にしてあるようですよね。