失敗、失恋、失業、思いがけない事故。

理由はさまざまですが、ときに私たちは、人生に絶望し、何もかも失ってしまったように思えるときもあります。

でも思い出してください。

そんなときでも、自分のまわりには、「空気」だけはあるのではないでしょうか。
それは、地球が、大自然が、長い時間をかけて生みだし、そして今も絶えず私たちに与えてくれているのです。
 
だからこそ、私たちは生きていけるのですね。
常に生かされている、生命を与えられている、ということもできますね。

「光」はどうでしょうか。

インド独立運動の指導者、マハトマ・ガンジーは、人に自信を与える名人だったそうです。
彼に出会うと、どんなに人生に疲れている人でも、虐げられて人を呪うことしかできなくなってしまった人でも、元気を取り戻したといいます。

ガンジーは、目の前いる人の外見ではなく、内に秘めた、その人らしさ、良いところを見るようにしたのです。

どんな人にでも、必ず、内側には「光」があります。
落ち込んでいるときには、見えにくくなっているかも知れませんが、どんなときにも、私たちのなかには、「光」が存在しているのです。

その「光」に気づくことさえできれば、外の世界も、けっして真っ暗ではなく、希望という「光」に満たされているということが見えてくるでしょう。

そして、辛いときにこそ、順調にいっているときには見えなかった誰かの「愛」を感じることができるでしょう。
見ようとする目があれば、必ずどこかに、自分を励まし支えてくれている人がいるはずです。

また、そんな経験をしたからこそ、他人の痛みも深く受け止めることができるようになるでしょう。
「痛み」を分かち合える人は、「愛」も分かち合うことができるのです。

与えたものは、必ず自分もとに戻ってきます。

何を見るかによって、どんな世界を生きるのかが決まってきます。


落ち込んだり、辛く悲しいことがあれば、深く息を吸ってみてください。
生かされている特別な存在である自分、そして、愛する人たち、希望に心を向けてみましょう。
 
「空気」「光」「愛」
これだけあれば、まだまだ人生も捨てたものでもありません。
それどころか、ここからすべてがはじまるのですね。

私たちは、いつも前に向かって歩いていけますし、もっと大きくなっていくこともできます。

それに...
まだまだ、「夢」も「未来」も残っているではありませんか。