先日、ある年配の方とお話をする機会がありました。
実は、少し落ち込んでいるときだったのですが、この人生の先輩から、いろいろと面白いお話を聞けたし、さまざまな気づきがあったりして、元気が出てきました。
たとえば、「人生は、ウナギのようなものである」というのです。
つまり、素人がつかもうとしても、ツルツルとすべって、なかなかうまくいきません。
がんばって手に力を入れれば、すぐに指の間をすり抜けていってしまいますし、一生懸命になればなるほど、逃げていってしまうものです。
ところが、一度コツとつかむと、簡単にウナギをつかむことができるようです。
力を入れすぎるのでもない、抜きすぎるのでもない・・・
ただ闇雲につかもうとするのではなく、うまくつかまえるポイントを押さえることができる・・・
そんなコツを得るためには、やはり何度もウナギをつかもうとして、失敗を繰り返しながらしかないようです。
人生だって、コツがあるようです。
がんばりすぎるのでもなく、かといって、力を抜きすぎるのでもなく、楽に楽しく生きるコツを身に着けることが大切。
そのためには、やはり、何度も失敗したり傷ついたりする経験も必要なようですし、そんな辛い経験は、私たちが、今よりもっと大きくなるためにあるのだということですね。
また、「人が無駄に使ったのは過去の時間だけだ。未来の時間は、まだ使われていない」ということもお聞きしました。
そう、何かに失敗したり、今が苦しいと、ついつい。「あのとき、ああすればよかった、もっとこうすればよかった」などと、考えてしまいがちです。
でも、いくらそんなことを考えていても、何も変わらないどころか、そんなことを考えている時間さえも無駄になってしまうのです。
ただし、いくら無駄にしてしまったといっても、それは過去の時間だけ。
気持ちを切り替えてよく考えてみれば、未来には、まだまだ、私たちの自由になるたくさんの時間が待っているのです。
この時間をどう活かすかこそが、今、いちばん大切なことなのですね。
『今が楽しければ、もちろんすばらしい。そして、辛さや苦しみのなかにも、楽しさ、よろこびを見つけることができれば、人生は、もっともっとすばらしい』
これは、その方とお話しながら、私が、思ったことです。
少し前まで、落ち込んでいた心が、今は、前向きに進んでいこうと思えるようになっていました。
...人生は、よろこびを感じ、楽しむためにあるものですよね。